【苦情等事例 0003】クリーニングで夏物のワンピースが褪色したモール糸のカーディガンの毛が抜けた

お客様からの苦情
クリーニングから戻ったモール糸のカーディガンを点検したら、左前の胸の辺りに毛が抜け落ちたところがありました。クリーニングが原因ではないでしょうか。

 

▼苦情への対応

当店では、最近のニット製品の素材は多様性があるので、特に丁寧にドライクリーニングをしています。  そこで、苦情のカーディガンを再度お持ちいただいて、クリーニング科学研究所に詳しく調べてもらいました。その結果、「毛の抜けたところの周囲はかなり摩擦による劣化が見られました。着用中に何かかなり摩擦を受けたためではないか」との結論でした。
お客さまにこの結果を説明したところ、着用中に左手にバッグを抱えていたことを思い出されました。そのバッグとの摩擦でモール糸にゆるみが生じ、クリーニングしたことでモールパイルの脱落が起きたものと考えられますと説明しましたら納得されました。
当店も点検不足とお客さまへの説明不足がありましたので、クリーニング事故賠償基準に基づく賠償額を双方で負担することでご了解いただきました。

▼原因一問題点

  •  受付け時と仕上がり時の点検不足。
  •  事故品を説明なしに返却。

▼ワンポイント・アドバイス

ニットは摩擦に弱いので着用によるダメージを丁寧にチェックしましょう。
専門テスト機関にテストを依頼したり見解をもらったりすることも良いと思います。
モール糸とは、パイルになる糸を巻き付けた2本の芯糸を撚りあわせ、さらに巻き付けたいとをカットし、パイルにして仕上げます。パイルが抜けないように熱溶融性のポリアミド樹脂で接着させたものです。パイルの脱落の程度を調べるには、毛羽付着試験があります。メリヤス検査協会が行う業界試験で、七ロケープ法と呼ばれ、毛羽の脱落のひどい順に1からb段階に評価するものです。

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